エンバイオHD、CREのIRセミナーに参加してきました。
時間の都合でパネルディスカッションまで聞いて退室いたしました。
セミナーの内容を簡単にまとめてみたいと思います。


エンバイオHDは土壌汚染対策事業をメインに、汚染リスク込みで土地を購入し自社で浄化し販売するブラウンフィールド事業、太陽光やバイオマスを用いた自然エネルギー事業を行っております。

土壌汚染対策事業では土壌汚染調査、浄化を行います。
土壌汚染対策法が施行され汚染リスクのある土地は調査し汚染があれば浄化しなくてはなりません。
汚染リスクのある土地は日本で約43万件あると言われそのうち今まで調査された土地は累計で2.2万件ほどだそうです。
まだまだ日本の土壌汚染対策は未開であると言えます。
調査の結果およそ半数の土地に汚染が確認されます。
国内の土壌汚染対策費用は16.9兆円と試算されており莫大な費用がかかります。

従来は汚染地の土壌を掘削し汚染された土を別の場所に持っていき、掘った箇所に綺麗な土で埋め立てることで浄化を行っておりました。(掘削除去)
エンバイオは土壌内の汚染物質を微生物や薬剤で分解したり直接吸い上げたり熱を加えて気化させそれを回収するなどして汚染土を掘削したり移動させたりせずに浄化を行う原位置浄化という技術を持っており掘削除去の半分ほどの費用で浄化できることもあるようです。
原位置浄化は汚染土をダンプで運び出したり綺麗な土を持ってくる必要もないので環境負荷も低くアメリカではこの手法がかなりメジャーで行われています。
原位置熱脱着法は関東で国内1例目を施工中です。
産廃中間処理場の話もありましたが既に処理場は建設済みで現在は設備の認可を取得し事業(営業?)の認可を申請中のようです。
今期中には稼働するようですが今期は売上等はなんとも言えないという話でした。
しかし引き合いは多数あるとの話です。

原位置浄化の技術を活用して汚染リスク込みで土地を購入し自社で浄化して販売するというブラウンフィールド事業が今後の柱として位置付けられています。
ブラウンフィールドとは汚染リスクがあるため売ったり使用するのが難しく、浮いてしまっている土地を言います。
日本におけるブラウンフィールドは約10兆円あると言われています。
エンバイオは今までクリーニング店やガソリンスタンドなど小規模のブラウンフィールドを手掛けてきましたがCREとの共同出資により土地再生不動産投資(LRI)という会社を設立し大型の案件も手掛けます。
これは大企業が対象のようです。
保有している土地をコンプライアンスを遵守した上で計画的に売却したいニーズがあります。
大規模な汚染地の浄化はリスクもあるため責任施工保証保険で浄化費用の上振れをヘッジするなどしてリスクを削減できるようです。

自然エネ事業の太陽光発電は今年夏から秋稼働の石川県案件を含めると約30MWになります。
30MWというのはインフラファンドに匹敵する規模で例えばいちごグリーンインフラ投資法人29.43MW、日本再生可能エネルギーインフラ投資法人は21.76MWです。
バイオマス発電はノウハウ蓄積段階で三重のバイオマス発電所に10%だけ出資しています。
バイオマスは今後も拡大させていきそうな印象でした。

2019年3月をゴールとした中計を出しています。
1.国内の土壌汚染関連事業のリーディングカンパニー
(1)原位置浄化を中核とした土壌汚染の技術力でNo.1
(2)土壌汚染地(ブラウンフィールド)の活用サービスでNo.1
2.次の飛躍に向けた成長基盤の構築
(3)海外での収益モデルの確立
(4)自然エネルギー事業による収益の安定化

2019年3月期計画(億円)
売上高 85.0
営業利益 7.0
経常利益 8.0

例年は3Q、4Qに売上が集中するが今期はバランスよく売上が立っているとのことなので上振れを期待したいですが・・・

質疑応答

Q 土壌汚染というと豊洲が思い浮かぶがあそこは今から汚染をクリーンにすることは出来ないか。
A 専門的な見地から建物があそこまで建っている状態で汚染を0にすることは難しい。汚染を管理することになると思う。
(これ、エンバイオと全く無関係の質問立ったと思います)

Q 海外展開について詳しく聞きたい。
A 一番力を入れているのは中国、タイや韓国、台湾でもニーズがあるが韓国や台湾は日本を拠点としてスポットで技術を提供する。
中国での事業は元々中国での土壌汚染関連法案が2015年頃に制定されるという想定で早めに進出したが法案の制定が予想外に遅れたのでまずは中国での基盤を安定させる。

Q 中間処理場は今期中に売上が入ってくるのか。
A 明言は出来ないが申請はしているので今期中に稼働できるスケジュール。
マーケットの手応え、引き合いは相当あるので徐々に引き受けを増やしていく予定。

Q スペースワールド跡地の土壌汚染に参加するというニュースが出ていたが本当か。
A 取材も受けていないし今朝初めて知った。本当かどうかという質問だが個別の案件についてはお答えできない。

Q 第2四半期で予算が達成されているが上方修正しない理由はなにか。
A LRIや資金調達の経費がかかるため今の段階では上方修正を出す出さないは言えない。決算のときを待っていただきたい。


印象的だったのがエンバイオとCREの提携に至った経緯です。
CREの亀山社長が自社の倉庫を開発する際に土壌汚染に相当苦労されて新聞で見たエンバイオに浄化を依頼しました。
そして浄化後の打ち上げで意気投合して資本提携まで至ったそうです。

今回のIRセミナーに参加し今まで以上にエンバイオをホールドしようという気持ちが高まりました。
次の3Q決算を楽しみに待とうと思います。

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