以下のツイートを見つけました。
まるでサンバイオが増資によりヘリオスと同じ道をたどるかのような物言いです。

実際にどうなるかはわかりませんが私の見解ではサンバイオとヘリオスの増資はかなり内容が違うので十把一絡げに
「同じバイオベンチャーでしかも相手は野村だ!下限行使価格まで下がるぞ!」
とは言えないと思っております。
(増資がくる可能性は低いとか言ってたお前が言うなという話ではありますが)

サンバイオとヘリオスの増資がどう違うのか。少し比較してみたいと思います。


・希薄化率
サンバイオは発行株式数45,496,281株に対して400万株、希薄化率8.79%。
ヘリオスは発行株式数40,918,400株に対して約710万株、希薄化率17.46%。
ほぼ2倍ですね。ニコンへの第3者割当も同時に出たのでPTSではストップ高したようですが後々のインパクトは全然違ったものになるでしょう。

少し前にサンバイオ増資!という記事で「MSワラントのポイントは希薄化率ではない」という旨のコメントをいただきました。
確かに下限行使価格まで下げたほうが割当先の野村が儲かるのは存じています。
しかし、空売りを成功させるためには投資家のマインドを削っていく必要があるということを忘れていませんか。

極端な話、希薄化率3%のとき下限行使価格まで落とすというのは非常に困難でしょう。
発行決議日の終値の70%が下限行使価格なら3%の希薄化に対して30%落とそうとするとどこかで「さすがに下がりすぎだろ」という投資家の買いが入ってきます。逆に機関が焼かれてしまう可能性も十分あります。
逆に希薄化率20%のとき下限行使価格まで落とすのはそれほど難しくないのかもしれません。
20%なら30%まで勢いで下がるのも許容されてしまいそうな雰囲気があると思います。(雰囲気だけ)
どうせ20%も希薄化されるならさっさと売って下で買い直そうという投資家も多そうです。
この辺の説明は難しいんですけど今まで何度も増資を食らってきた私の感想です。笑


・資金調達の目的
サンバイオ増資!でも述べたようにサンバイオの資金調達の目的は以下のようになります。
(単位:億円、百分率は調達額の合計金額に対して)
  • SB623 市販後の製造・物流・販売体制構築・・・80(52%)
  • 日本での慢性期脳梗塞プログラムに係る開発及びSB623の将来の販売に向けた地域拡大のための研究開発・・・40(26%)
  • ③SB623 の新規適応拡大と新規物質の導入のための研究開発といった成長資金に充当・・・32.9(22%)
ヘリオスの場合は以下のようになります。
  • HLCM051 に係る開発費用・・・46.3(35%)
  • HLCR012 に係る開発費用・・・ 10.1(8%)
  • HLCL041 に係る開発費用 ・・・7.8(6%)
  • 新規シーズ導入に係るライセンス獲得費 用及び開発費用・・・ 44.1(33%)
  • 借入金の返済資金・・・25(19%) 
上記の内容を見て思うところは人それぞれだと思いますが同じ資金調達でも私の受けた印象は全く異なります。
サンバイオは上市後の体制構築と既に米国のP1/2aで好成績を収めておりTBI同様に日本でもP2bから試験を開始することのできると思われる慢性期脳梗塞の開発に調達した資金の8割近くを投入する予定です。
内容的には非常にポジティブだと感じました。

しかし、ヘリオスの場合はアサシスから導入したHLCM051以外は前臨床段階であり物になるのに何年かかるか不明、新規シーズの導入費が大きい、借入金返済の25億円も銀行から借りていたHLCM051の導入費を返済するためです。
私がヘリオスの株主だったらあまり気持ちのいい増資とは言えないでしょう。(気持ちのいい増資ってなに)


・結果が出るまでの時間
上記の内容と重複しますがサンバイオの場合、日米グローバル試験中のTBIのP2が今期中、米国での慢性期脳梗塞のP2bが来期前半にトップラインデータの発表を行います。
泣いても笑ってもあと1年で結果が出るのです。
治験に参加されたと思われる方々の情報も出回っていますし(個人のブログから海外のニュースまで)そのなかで1年待つことは厳しいですかね。
1年以内に来るってわかってるのならそれほど難しくないのでは。TBIのトップラインデータであればさらに早く結果が出ます。

これは空売り側にもじわじわと効いてくるでしょう。
機関がどういう手法で空売りするのかはわかりませんが株価を落とすためにはある程度のショートポジションを保有しつつ新株予約権行使による買戻しで利益を得ようとするはずです。
ところが世界初の超大型新薬のトップラインデータ発表という一大イベント時に大量の空売りを入れていた場合、もしトップラインデータが良い結果だったら空売りは焼き豚一直線でしょう。
少しづつ空売りと権利行使の差額で稼いだ分が一気に吹き飛ぶはずです。(ちょっと妄想入ってる)

ヘリオスは増資を発表した時点で最も進んでいるHLCM051ですら1人も患者を治験に組み入れていません。
治験に2年、先駆け審査指定を受けても審査に6か月かかります。
さらに当初の予定では2016年9月から治験を開始して2018年10月には終わる予定だったのでより投資家の不信感はつのっていったことでしょう。


・そもそもヘリオスの株価が急落したのは増資以外の要因が大きいのでは
また上記内容と重複しますがヘリオスはHLCM051の組み入れが遅れに遅れ7か月遅れでようやく製造委託先の事情により遅れていると2017年8月に発表したのです。
私はヘリオスホルダーではないのでどうだったのかはわかりませんが、この間にも延々と野村に売られ治験は何か月も遅れて一向に始まる気配すらないとなると投資家心理はズタズタだったのかもしれませんね。
HLCR011(加齢黄斑変性ウェット型)が遅れまくっていることも頭に過ったのでは。

上のツイートでは先駆け云々を持ってきていますが私としてはそれはあまり関係ないのではと思いますね。
それよりも投資家の信頼を失ったことによる下落が大きいのでしょう。
サンバイオも野村が売りまくってくることは十分に考えられますが、だからと言って同じようになるというにはあまりに状況が違うため大変お粗末なツイートであると言わざるを得ません。


しかし、サンバイオってなんでこんなに攻撃されやすいんですかね。しかもお粗末な内容がほとんど。
同じくらいの時価総額のそーせいへの批判はあまり見ない気がします。(気のせい?)
私見ですがツイッタランドではそーせいは結構有名っぽいアカウントの人が複数押してたりして言いにくい反面、サンバイオは私が見る限り有名なバイオ投資家が押してる感じがないからかなと思ったり。(有名なって誰のこと)
ツイッター歴3か月くらいの私が言うのも何なんですけどね。
常識的に考えれば高値から1/3になっている株はもっと批判されていても良いはずです。(そーせい買ってる人ほんとすいません、そーせい嫌いじゃないけど普通ならって話です)
私がラクオリア批判したときは色んな人から"ご指摘"をいただきましたが結局クソ下がって(失礼)死屍累々となっています。(十分、過去の資料から予想できた内容にもかかわらずです)
押している人が多いとかフォロワー数が多い人が押しているからっていうのは上がる理由と全く関係ないってのを理解せずにとりあえず叩きやすそうなやつを叩いておくってのを感じます。上のツイートみたいな。(ラクオリアは私もちゃんと買ってたので許して)

なんて、弱小が偉そうなこと言ってみました。サーセン笑

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